2007年度(2007.10ー2008.9)の活動報告

会計報告

2007年度 会計報告.pdf

子どもの心のケアを支援する活動

心理療法支援事業

被虐待の子どもへの心理療法支援事業

 2007年度は、被虐待の子ども(契約している児童養護施設に在籍している子ども)について、2ケースに支援を行いました(子どもへのセラピー:計45回、職員へのコンサルテーション:計7回)。2008年度は3ケースへの支援を目指しています。

発達障害の子どもへの心理療法支援事業

 2007年度は、発達障害の子どもについて、4ケースに支援を行いました(子どものセラピー:計153回、養育者へのコンサルテーション:計100回)。2008年度は6ケースへの支援を目指しています。

コンサルテーション活動

 2007年度は、前年度に引き続き京都市内の児童養護施設と契約を結び、御池心理療法センターに事業を委託して、施設の心理職職員に対するコンサルテーション活動を行いました(計8回)。これは、施設内での子どもの心理的援助が円滑に進められることを目指すものであり、2008年4月より、この京都市内の施設を含め、4つの児童福祉施設職員(心理職職員・指導員・保育士)に対するコンサルテーション活動を、独立行政法人福祉医療機構の助成金事業の一環として行いました(助成金事業に関しては以下に報告)。

発達相談サービス支援事業

 「発達相談サービス」は、御池心理療法センターが行っている発達上の問題を持つ子どもへの発達検査・個別面接と保護者(関係者)の方への発達相談、家族合同面接などを行うサービスです。本NPOは資金面での支援を行っていますが、今年度は6ケースの支援を行い、そのうち2ケースは継続して心理療法を行うことが決まり、本NPOの発達障害児への支援事業として支援を行っています。

キンダーカウンセラー派遣事業

 御池心理療法センターが行っている「キンダーカウンセラー派遣事業」を支援しています。月に1-3回の頻度で、京都市内の私立幼稚園にキンダーカウンセラーが派遣され、主に教諭への相談・助言や、保護者への相談・助言、保護者への面接、保護者への講習会といった活動が行われました(2008年9月末までに15回)。

ボランティア活動

 2008年9月現在、13名の方がボランティア会員に登録しています。児童養護施設の子どもを施設から治療機関へと送迎するエスコートボランティアと、児童養護施設の子どもの学習を個別にサポートする学習ボランティアとして活動しています。また、2006年12月に結成されたボランティアサークル「初音会」は引き続き活動を行っており、2,3ヶ月に一度例会を開き、専門家を講師としてお招きして心理療法について学びを深めています。新入会員は随時募集しています。

 助成金事業

日本財団

 2007年度(2007年4月から2008年3月まで)、本NPOの「被虐待児の心理的ケアのための施設職員研修事業.doc」に対して、日本財団より助成金が交付されることになりました。具体的には、<セラピー支援事業>で報告した児童養護施設の2つのケースと、<コンサルテーション事業>で報告した京都市内の児童養護施設心理職職員に対するコンサルテーション活動、および、大阪府内の児童養護施設におけるコンサルテーション活動のうち、2007年4月から2008年3月までの間に行った活動は、この助成金によって行いました。これに関しての日本財団に対する事業報告は2007年度末に行いました。また、事業報告と本団体活動の広報をかねて、日本財団が提供する公益コミュニティサイトCANPANにて本団体のブログを作成し、セラピー支援活動の報告を中心に本団体の活動を紹介しました。

独立行政法人福祉医療機構

 2008年度(2008年4月から2009年3月まで)、本NPOの「被虐待児の心理的ケアのための施設職員研修事業.doc」に対して、独立行政法人福祉医療機構より助成金が交付されることになり、2008年1月にNPO理事および児童養護施設に関わる専門職をメンバーとした助成金ワーキンググループを結成しました。事業の内容は、京都府内および大阪府内の児童養護施設や母子生活支援施設に対する「コンサルタント派遣」と「施設職員研修会の実施」の二本柱であり、2008年4月より事業を本格的に始動しました。

 「コンサルタント派遣」については、京都府内の2つの児童養護施設と1つの母子生活支援施設、大阪府内の1つの児童養護施設の計4カ所に対して行い、各施設の要望に応じて、事例検討や研修会、施設全体のコンサルテーションを企画・実施しました。助成金ワーキンググループの担当者が、各施設とコンサルタント(NPO顧問および有志の専門会員から成る)とのマッチングや日程調整を行いました。2008年9月までに、4施設合わせて事例検討が8回、研修会が5回、コンサルテーションが6回行われており、2009年3月まで順次企画・実施される予定です。

 「施設職員連続研修会.doc」については、2008年6月から2009年3月の間に、計10回の連続研修会を企画しました。内容は、アタッチメントについて、乳幼児期から思春期までの心の発達について、被虐待児や発達障害児について、施設内での職員の役割や心理療法の役割についてなど、施設職員にとっては非常に関心が高く、またスキルアップにつながる内容で構成しました。当初は40名定員で企画しましたが、参加希望者は31施設86名にのぼり、会場変更を余儀なくされるなど予想外の事態が起こりました。しかし、施設職員への支援は本NPOの活動の根幹に関わるものであること、また、本NPOの活動を京都府内の児童養護施設関係者にも広く知っていただく機会であることを鑑み、希望者全員を受け入れることにしました。2008年9月までに4回の研修会が実施され、毎回多くの参加者が受講しており、アンケートの結果からいずれも非常に高い評価をいただいています。この研修会の講義内容は、助成金事業の一環としてテキストとしてまとめ出版する予定です。

 助成対象となった「被虐待児の心理的ケアのための施設職員研修事業」の福祉医療機構への中間報告は、2008年9月に行いました。

助成金の申請活動

 2007年10月から2008年9月まで、以下の助成金申請を行いました。

 独立行政法人 福祉医療機構

  被虐待児の心理的ケアのための施設職員研修事業.docにて申請(申請がとおり200万円の助成を受けた)

 日本財団

  発達障害の子どもを早期に発見し、支援につなげるためのキンダーカウンセラー派遣事業にて申請

 三菱財団

  発達障害の子どもを早期に発見し、支援につなげるためのキンダーカウンセラー派遣事業にて申請

 パナソニック NPOサポートファンド

  被虐待児の心理的ケアのための児童養護施設職員研修事業にて申請

 朝日新聞厚生文化事業団 子どもへの暴力防止プロジェクト

  虐待を受けた子どもの心理的ケアを目的とした施設職員研修にて申請

 みずほ福祉助成財団

  発達障害の子どもを早期に発見し、適切な支援を行うためのキンダーカウンセラー派遣と研修事業にて申請

 専門家の育成および専門的知識の普及活動

京都精神分析・臨床セミナー(2007年10月-2008年9月)

第1回(2007.11.11開催)  木部則雄先生 「子どもの精神分析の治療過程」  ・事例検討

第2回(2008.1.20開催) 菊地孝則先生 「内的世界-アセスメント面接を通じての見立て」 ・事例検討

第3回(2008.3.2開催)  松木邦裕先生 「抑うつの心理療法」  ・事例検討

第4回(2008.5.25開催)  平井正三先生 「思春期・青年期の発達障害の心理療法」  ・事例検討

第5回(2008.6.29開催)  奥寺崇先生・福本修先生 「精神分析と心的外傷」 ・事例検討

第6回(2008.8.10開催)  齋藤久美子先生・鵜飼奈津子先生 「民族的マイノリティと精神分析的心理療法」  ・事例検討

参加者96名、スタッフ15名で運営。会場は第1回・第4回・第5回は京都中央工科専門学校にて、第2回・第3回・第6回はキャンパスプラザ京都にて。

精神分析的心理療法 研修プログラム(2007-2008年)

S.V部門

Small Group S.V. 1  (第1土曜日14:40-17:50) 古賀靖彦先生 成人・思春期のケースを対象とする少人数でのグループスーパーヴィジョン

Small Group S.V. 2  (第4土曜日14:50-17:50)  小野泉先生 成人・思春期のケースを対象とする少人数でのグループスーパーヴィジョン

Small Group S.V. 3  (第2,4木曜日18:00-19:30) 平井正三先生 子どものケースを対象とする少人数でのグループスーパーヴィジョン

セミナー部門

乳児観察セミナー (毎週月曜日19:30-21:00) 平井正三先生  誕生から2歳までの乳児を観察するタビストック方式乳児観察

乳児の心研究セミナー(年間3回)  鵜飼奈津子先生  乳児の心の発達に関する文献の講読とディスカッション

被虐待児の心理療法セミナー(第2火曜日19:00-21:30) 平井正三先生  被虐待児の心理療法に関する文献の講読と事例検討

発達障害児の心理療法ワークショップ(第2土曜日19:00-21:30) 平井正三先生  発達障害児の心理療法に関する文献の講読と事例検討

メルツァー研究会(第4木曜日14:30-17:00) 平井正三先生  メルツァーの著書論文の講読とディスカッション

アセスメントセミナー(年間3回) 鵜飼奈津子先生  子どもに心理療法を導入するための観察に基づいたアセスメントのセミナー

文献部門

文献講読1 (第1土曜日18:00-20:00) 古賀靖彦先生  現代クライン派の重要な文献の講読とディスカッション

文献講読2 (第4土曜日18:00-20:00) 小野泉先生  フロイト、クライン、メルツァーの論文の講読とディスカッション

文献講読3 (第2土曜日16:50-18:50) 北川恵先生  最新の乳幼児発達に関する論文の講読とディスカッション

2006年度(2006.10ー2007.9)の活動報告

会計報告

2006年度会計報告.pdf

子どもの心のケアを支援する活動

心理療法支援事業

被虐待の子どもへの心理療法支援 

 2006年度は、被虐待の子ども(契約している児童養護施設に在籍している子ども)について、2ケース支援を行いました(子どものセラピー:計46回、職員へのコンサルテーション:計6回)。2007年度は、3ケースへの支援を目指しています。

発達障害の子どもへの心理療法支援

 2006年度は、発達障害の子どもについて、2ケース支援を行いました(子どものセラピー:計75回、養育者へのコンサルテーション:計42回)。2007年度は、4ケースへの支援を目指しています。

コンサルテーション活動

 2007年4月より、京都市内の1つの児童養護施設と契約を結び、御池心理療法センターに事業を委託して、施設の心理職職員に対するコンサルテーション活動を行っています(2007年9月時点で12回)。この活動は、施設内での心理的援助が円滑に進められることを目指しており、2007年度も引き続き行います。また、心理職職員だけでなく、指導員や保育士に対しても、要望があればコンサルテーション活動を行っていきたいと考えています(頻度や回数については応相談)。

発達相談サービス支援

 「発達相談サービス」とは、発達上の問題を持つ子どもへの発達検査・個別面接と、保護者(関係者)の方への発達相談、家族合同面接などを行うサービスです。これは、御池心理療法センターが行っているサービスで、子どもの発達に関して質の高いアセスメントを受けることができ、早期の段階から適切な支援を提供していこうとするものです。これまで、行政サービスでは十分に網羅しきれなかったことにも対応できるのではないかと期待されているもの、これに対してNPOは資金面での援助を行っています。2006年度までに3ケースが発達相談サービスを受け、そのうち1ケースは今後もNPOの支援を受けながら継続して心理療法を行っていくことになりました。2007年度は、計10家族への支援を目指しています。

キンダーカウンセラー派遣事業

 御池心理療法センターに委託し、京都市内の1つの幼稚園にキンダーカウンセラーを派遣しています。2008年4月現在、先生の相談や保護者の相談などを受ける「相談日」を年間20回ほど設けることが決まっています。

ボランティア活動

 2007年9月時点で、9名の方がボランティア会員に登録しています。児童養護施設の子どもを施設から治療機関へと送迎するエスコート・ボランティアや、児童養護施設の子どもの学習を個別にサポートする学習ボランティアとして活動しています。また、2006年12月には、ボランティア会員のサークル「初音会」が結成され、隔月に一度例会を開き、サークルの運営について話し合ったり、専門家をお招きして心理療法について学びを深めたりしています。新入会員を随時募集しております。

助成金の申請

 NPOの活動を支えるために、助成金の申請をNPO設立時から行ってきました。喜ばしいことに、下記のとおり、助成金をいただくことができました。

2006年10月

日本財団に、「被虐待児に対する心理療法支援と支援のネットワーク作り事業」にて申請。*採択、活動報告済み 活動報告ブログ

2007年6月

モバイル・コミュニケーション・ファンドに、「発達相談サービス支援事業」にて申請。

2007年10月

日本財団に、「キンダーカウンセラー派遣事業」にて申請。

2007年10月

福祉医療機構に、「被虐待児の心理的ケアのための施設職員研修事業.doc」にて申請。 *2008年4月採択、現在事業活動展開中。

2008年1月

三菱財団に、「キンダーカウンセラー派遣事業」にて申請。

専門家の育成および専門的知識の普及活動

京都精神分析・臨床セミナー(2006年10月-2007年9月)

第1回(2006.10.1開催)  松木邦裕先生 「ポジション論」  ・事例研究

第2回(2006.11.26開催) 木部則雄先生 「子どもの心的世界とアセスメント」 ・事例研究

第3回(2007.2.25開催)  小野泉先生 「思春期の心理療法」  ・事例研究 

第4回(2007.3.25開催)  鵜飼奈津子先生 「発達障害児の心理治療」  ・事例研究

第5回(2007.7.1開催)  北山修先生 「フロイトの治療記録」  ・事例研究

第6回(2007.7.29開催)  山上千鶴子先生 「メルツァーを語る」  ・事例研究

精神分析的心理療法 研修プログラム(2006-2007年)

S.V部門

Small Group S.V. 1  (第1土曜日14:40-17:50) 古賀靖彦先生 成人・思春期のケースを対象とする少人数でのグループスーパーヴィジョン

Small Group S.V. 2  (第4土曜日14:50-17:50)  小野泉先生 成人・思春期のケースを対象とする少人数でのグループスーパーヴィジョン

Small Group S.V. 3  (第2,4木曜日18:00-19:30) 平井正三先生 子どものケースを対象とする少人数でのグループスーパーヴィジョン

セミナー部門

乳児観察セミナー (毎週月曜日19:30-21:00) 平井正三先生  誕生から2歳までの乳児を観察するタビストック方式乳児観察

乳児の心研究セミナー(年間3回)  鵜飼奈津子先生  乳児の心の発達に関する文献の講読とディスカッション

被虐待児の心理療法セミナー(第2火曜日19:00-21:30) 平井正三先生  被虐待児の心理療法に関する文献の講読と事例検討

発達障害児の心理療法ワークショップ(第2土曜日19:00-21:30) 平井正三先生  発達障害児の心理療法に関する文献の講読と事例検討

メルツァー研究会(第4木曜日14:30-17:00) 平井正三先生  メルツァーの著書論文の講読とディスカッション

アセスメントセミナー(年間3回) 鵜飼奈津子先生  子どもに心理療法を導入するための観察に基づいたアセスメントのセミナー

文献部門

文献講読1 (第1土曜日18:00-20:00) 古賀靖彦先生  現代クライン派の重要な文献の講読とディスカッション

文献講読2 (第4土曜日18:00-20:00) 小野泉先生  フロイト、クライン、メルツァーの論文の講読とディスカッション

文献講読3 (第2土曜日16:50-18:50) 北川恵先生  最新の乳幼児発達に関する論文の講読とディスカッション  


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