支援を受けたい方へ

NPO法人子どもの心理療法支援会(サポチル)では、支援契約している相談機関で実施される心理療法に対して、資金面での援助を行っています。
(支援の仕組みの詳細については、こちらのページをご覧ください。)
契約相談機関にお問い合わせ、お申込みいただくことで、サポチルの支援を受けて心理療法を受けていただくことができます。

*支援数には限りがございます。必ず受けられるとは限りませんので、直接機関にお問い合わせください。

発達相談サービスのご案内

発達相談サービスは、保護者の方がお子さんについて理解し、考えることができるように手助けするものです。お子さんにはプレイセラピー(遊びを通した心理療法)や各種発達検査を実施し、専門的な見立てを行い、保護者の方にお子さんへの関わり方についての助言や提案を行います。

全10回のサービスですが、その後については、一緒に話し合いをして考えていきます。この発達相談サービスは、以下の子どもさんとその保護者の方であれば、どなたでも利用していただくことができます。

対象

0歳~18歳

ご相談内容

言葉や身体の発達の遅れが心配
コミュニケーションがとれない
集団生活が難しい
落ち着きがない
元気がない
暴力をふるう
何を考えているか分からない
学校での学習についていけない
発達障害なのではないかと思うなど

ご相談料金

各相談機関が設定する料金のうち、セラピスト一人につき3000円をサポチルが支援しております。
各相談機関は、2016年1月現在、初回6000円(50分)、2回目以降5000円(50分)の料金で相談を受けておりますので、サポチルの支援を受ければ、初回3000円(50分)、2回目以降2000円(50分)となります。担当セラピストが親子で2人になる場合は、料金が2人分となり、支援額も2人分となります。ご承知ください。

児童養護施設や母子自立支援施設などの児童福祉施設に入所している子どもさんや里親養育を受けている子どもさんについては、「児童福祉領域のアセスメントサービス」を受けていただくことができます。こちらは、かかる費用の全額が支援の対象になります。発達相談サービスと同様に、養育を担当されている方と一緒に、子どもさんの問題がどういったものであるのか、どのような支援が必要かということを一緒に考えさせていただく全10回のものです。

支援契約をしている以下の相談機関へ直接お問い合わせください。各機関にて、このサービスを受けることができます。

(京都)御池心理療法センター・御池心理発達相談室

(大阪)大阪心理臨床研究所・京橋心理相談室

(大阪)新大阪心理療法オフィス

支援のための活動資金の多くは、みなさまからの寄付金でまかなわれています。みなさまからの温かいご支援ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
寄付については、以下のページをご覧ください。⇒サポートのお願い

支援ケース例

*実際のケースを基に、架空の構成をしています。

小学生の男の子、タロウくんは学校で先生の言うことを聞かずに授業中もウロウロしたり、暴言を吐いて授業を妨害するなどし、担任の先生が困り果てていました。タロウくんは、同級生の子どもたちと一緒に活動をしたりするのも困難で、いつも先生を困らせているのでした。学校の先生は、タロウくんの落ち着きのなさからADHD(注意欠陥/多動性障害)を疑い、病院の先生に診てもらうことを両親に勧めました。タロウくんのお母さんは、タロウくんを連れてA病院の小児科を受診しました。A病院の小児科の先生は、タロウくんの学校の先生からの手紙を読んだりタロウくんのお母さんからの話を聞いたりするなかで、タロウくんの問題については、薬物療法だけでは不十分であると考えました。情緒的な問題についても一緒に考えてもらう必要性を感じ、B心理センターで心理面に関するアセスメントを受けてみてはどうかと勧めました。そこで、タロウくんの心理的な側面について診てもらえる機関を紹介しました。こうして、タロウくんとお母さんは、B心理センターで「発達相談サービス」を受けることになりました。
B心理センターに行って、お母さんとタロウくんはセラピストの先生たちに会うことになりました。ここでもやっぱりタロウくんは落ち着きがなく、先生ともうまく話すことができませんでしたが、先生が話しかけてくれていることは理解しているようでした。先生たちは、タロウくんの様子やお母さんの話からいろいろなことを考えました。また、必要に応じて、発達検査を行いました。さらに、お父さんにも来てもらって一緒に話し合う時間を設けました。この中で、タロウくんには、発達面で困難な部分があるということ、また、タロウくんの現在の問題行動の背後には、彼の特徴からくる自信のなさや不安があるのではないかと、セラピストの先生は考えました。お父さんやお母さんともうまく関係をとることが難しい時があるようでしたが、おそらく彼の心の中の子どもの部分が傷ついていて、十分機能しなくなっているようでした。セラピストの先生は、このタロウくんの小さな子どもの部分が適切に理解されて、しっかり考えることができる大人の心の中に抱えられる必要があると考えました。これができれば、彼の混乱した行動は改善されるかもしれないと思いました。また、彼の心について考える作業を家族と一緒にしていくことも、助けになると考えました。そこで、タロウくんに週に1回、50分の心理療法を提供すること、お母さんにも2週間に一度、タロウくんのことを一緒に考え、お母さんがタロウくんにどのように対応していけばいいか話し合う時間を設定するという継続した心理療法を数年間行ってみてはどうか、そして、こうした心理療法を継続して行っていくことができるかどうか、タロウくんのご両親と話し合いました。こうして、「発達相談サービス」は終了しました。タロウくんのご両親は、この発達相談サービスを受けて、よりタロウくんの気持ちが分かりやすくなったように感じました。そして、それをもとにタロウくんへの接し方を変えてみると、扱いにくいと感じていたタロウくんが、別人のように落ち着いているように感じられることもありました。こうした変化を感じることができ、ご両親は継続した心理療法をやっていきたいと感じるようになりました。また、タロウくん自身も、セラピストの先生と会う時間を楽しみにしているようでした。こうして、継続した心理療法を受けることになり、タロウくんは少しずつ変わっていきました。セラピストの先生は、タロウくんの心について考え続ける姿勢を示し続けました。こうした態度から、タロウくんは次第に大人の心の中に、今まで感じとることが難しかった “自分のことを考えてくれる大人”という存在を見出していったのでした。タロウくんは次第に学校で落ち着きを見せ始めたのでした。こうして、4年間の心理療法で、タロウくんの問題はずいぶんと落ち着き、学校生活をうまく送れていることや本人の希望により終結が話し合われ、心理療法は終わりとなりました。