心理療法(サイコセラピー)について

心理療法(サイコセラピー)とは、主に対話や遊び(子どもの場合)を通して、心理的な問題や不適応の問題など、種々の困難を抱えている人の情緒、認知、行動などに働きかけ、変容をもたらすことで、心理的な問題や不適応などの問題の解決に寄与し、人々の精神的健康の回復、保持、増進を図ろうとするものです。
幼い子どもたちは、言語での表現が大人のようにはできないため、人形遊びや描画などの遊びを通じて、心を表現することがあります。そうした遊びを主なコミュニケーションの手段として用いる心理療法をプレイセラピー(遊戯療法)と呼ぶこともあります。
心理療法は、実際にはどのような感じなのか“ケイコちゃんのお話”でイメージしていただければと思います。

「ケイコちゃんのお話」 pdficon_large

被虐待の子どもたちは、安定して一貫した養育を受けられなかったために傷ついており、心の中に「自分のことを考えてくれる大人」がいるという安心した感覚を持つことができないことが多いのです。また、発達障害の子どもたちも、生来的にそうした存在を感じにくかったり、あまりにも敏感すぎて傷つきやすかったりします。それゆえ、被虐待の子どもや発達障害の子どもたちは、情緒的な交流から心を育んでいくことが特に難しいのです。
こうしたケアの届きにくい子どもたちへ心理療法を提供するには、十分な専門的訓練を積んだ心理療法士があたる必要があります。私たちサポチルでは、こうした専門家の育成ももう一つの活動の柱としています。

コンサルテーションについて

いろいろな形のコンサルテーションがありますが、主に、問題を抱える人と関係の深い人たちに、専門家(臨床心理士や医師)の立場から、提案や助言を行うことです。
例えば、児童養護施設や学校、幼稚園などにおいて、問題とされる児童の担当職員や教師などが関係の深い人となります。
直接の援助ではありませんが、間接的に問題を抱える人を援助し、関係の深い人たちが持つ力をうまく発揮できるように、サポートしていくものです。
サポチルでは、児童養護施設や幼稚園、保育園など、虐待を受けた子どもたちや発達障害を抱える子どもたちなど、心理的問題を抱えていると考えられる子どもたちについて、どのようにサポートしていけばよいか、専門的な立場からコンサルテーションを行う必要がある場合、専門家をコンサルタントとして派遣しています。
また、子どもの心理療法を行う場合は、保護者や養育にかかわる大人がとても重要な役割を担っています。子どもの日常生活を支えているのは保護者や養育にかかわる大人です。そして、サイコセラピー(心理療法)の場を訪れるのも、そうした保護者や養育にかかわる大人が連れてこなければ実現しません。そのため、子どもの心理療法を行う時には、心理療法を行う専門家と、子どもの保護者や養育にかかわる大人たちが、互いに目的を共有し、車の両輪のようにうまく協働していくことが、とても重要なことになります。
そのため、心理療法を受ける子どもの保護者や養育にかかわる大人と専門家で、定期的なコンサルテーション面接を実施し、子どもの心理療法を外側からもサポートしていきます。
サポチルでは、こうした保護者や養育にかかわる大人とのコンサルテーション面接も支援しています。

発達相談サービスについて

サポチルは、委託機関で実施されている「発達相談サービス」を支援しています。

発達相談サービスとは

言葉や身体の発達の遅れが心配、コミュニケーションがとれない、集団生活が難しい、落ち着きがない、元気がない、暴力をふるう、何を考えているか分からない、学校での学習についていけてないみたい、友達とうまくかかわれない、など、これらのことで悩んでいらっしゃる保護者の方が、お子さんについて理解し、考えることができるように手助けするものです。
対象は上記のような問題を抱える0~18歳の子どもさんとその保護者の方です。お子さんにはプレイセラピー(遊びを通した心理療法)や、各種発達検査を実施し、専門的な見立てを行い、保護者の方にお子さんへの関わり方についての助言や提案を行います。
全10回のサービスですが、その後については、一緒に話し合いをして考えていきます。
サポチルは、この料金の一部を援助しています。詳しいことは、直接相談機関のほうへお問い合わせください。

お問い合わせ

お問い合わせは、支援契約機関のほうへお願いします。

(京都)御池心理療法センター

(大阪)大阪心理臨床研究所

(大阪)新大阪心理療法オフィス

※こちらのページ「支援を受けたい方へ」もご参照ください。

設立からこれまで

2005年2月 設立のための準備委員会を発足させました。
2005年4月 「子どもの心理療法支援会」が発足しました。
2005年10月 設立認証を受け、NPO法人として再スタートしました。心理臨床の専門家対象の公開セミナー(全6回)を開始。
2005年11月 児童養護施設の子ども(1名)への心理療法の支援を開始。発達障害児(1名)への心理療法の支援も開始。
2006年4月 高い専門性を養成するための研修プログラムを開始。発達障害児(1名)への心理療法の支援を開始。
2009年10月 「児童養護施設の子どもの心理療法支援」という当初の活動の柱を「児童福祉領域の対象となる子どもの心理療法支援」という形に拡大。これによって、児童養護施設に入所する子どもだけではなく、広く児童福祉領域にかかわる子どもたちへの支援ができるようになりました。
2011年4月 「子どもの精神分析的心理療法士」の資格認定制度を開始。2015年4月現在、3名が取得しています。(2016年6月までは移行期間)
2012年9月 ロゴマーク作成
2012年12月 7周年記念報を発行
2013年4月 当会の会員有志によって『The Handbook of Child & Adolescent Psychotherapy 2nd edition』を翻訳し、「児童青年心理療法ハンドブック」として創元社より出版されました。
2011年7月 当会の略称を会員より募集。投票により「サポチル」に決定。
2013年11月 当会の会員有志によって『Understanding Your Child』シリーズを翻訳し、「特別なニーズを持つ子どもを理解する」と「子どもを理解する<0~1歳>」と「子どもを理解する<2~3歳>」の3冊が岩崎学術出版社より出版されました。
2014年10月 仮認定NPO法人に認証されました。寄付金の税制優遇などが受けられるようになりました。

現在の状況

現在の状況  2018年9月末
会員数:403名(専門会員140名・ボランティア会員39名・賛助会員224名)
研修プログラム受講者数:2017-18年 延べ148名、臨床セミナー受講者数 2017-18年 69名
心理療法の支援:2017年度(2017年10月~2018年9月)の実績

<児童福祉領域の対象となる子どもの心理療法支援>
アセスメント面接サービス支援 計123回(14ケースに対して)
子どもへの心理療法 計208回、 関係者へのコンサルテーション 計173回(7ケースに対して)

ケースワーク支援 計4回(1ケースに対して)

<発達障害のある子どもの心理療法支援>
発達相談サービス支援 計319回(29ケースに対して)
子どもへの心理療法 計112回、養育者へのコンサルテーション 計58回(7ケースに対して)

ケースワーク支援 計2回(1ケースに対して)

<コンサルテーション事業>
大阪府内の児童養護施設1施設において
職員へのコンサルテーションなど 合計7回

詳しくは、こちらをご参照ください。

「平成28年度事業報告書」pdficon_large

「平成28年度活動決算書」pdficon_large

過去2年分はこちらをご参照ください。(クリックするとPDF書類が開きます)
「平成27年度事業報告書」
「平成27年度活動決算書」
「平成26年度事業報告書」
「平成26年度活動決算書」