2025-26研修プログラム(関西・オンライン)受講申込二次募集開始
お知らせ セミナー 研修グループ
2025-26 サポチル精神分析的心理療法研修プログラム(関西・オンライン)受講の二次募集を開始しました。
【研修プログラム(関西・オンライン)Webサイト】
https://kodomoshinri.wixsite.com/kenshu-program
【お申し込み先】
https://forms.gle/aPwUnnSAXTTsVwar9
申込締切は2025年3月21日(金)23:59までです。
■おススメセミナー
1.文献講読Ⅲ「こころの発達心理学」(久保先生・狗巻先生クラス)
https://kodomoshinri.wixsite.com/kenshu-program/%E6%96%87%E7%8C%AE%E8%AC%9B%E8%AA%AD3
久保先生は当初行動理論の基づくペアレンティングからキャリアをスタートされ、海外での施設臨床、親子臨床に携わられた後、アタッチメントを理論の根幹に置いたペアレンティングであるサークルオブセキュリティ(COSP)だけでなく、成人用アタッチメント面接(AAI)やPreschool Attachment Rating Scalesの資格も取得され、自閉症児の親子を対象とした面接や介入だけでなく、最近は医師との共同研究を行うなど、その幅広く、かつ臨床に根ざした視座をお持ちです。
狗巻先生は、自閉症児を対象として共同注意や共同関与、他者の意図的行為の理解、養育者との相互交渉などを研究しておられます。精神分析を標榜する当研修プログラムの中では異色に見えるかもしれませんが、セミナーでは、他者とかかわる中で幼児が自己を発見していくことや、他者の中に自己を見る発達のプロセスを、発達心理学および発達科学の研究に基づいてレクチャーしていただけますので、心理臨床にかかわる専門職にとって欠かせない観点を身に付けることができるます。今年度は自閉症理解に欠かせない心の理論(ToM)、早期対人発達モデル、中枢性統合理論、情報処理過程モデルなどが扱われる予定です。セミナーではテキストをただ読んでいくだけでなく関連研究の紹介もありますので、セミナー受講時間以上の学びがあります。
2.文献講読セミナー「臨床思考を育む」(小笠原貴史先生)
https://kodomoshinri.wixsite.com/kenshu-program/for-next%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC
小笠原先生は東京都渋谷区に開業しておられ、サポチル認定子どもの精神分析的心理療法士/スーパーバイザー(コンサルタント・セラピスト)としてもご活躍です。子育て中のパパさんでもあります。
サポチル関東をはじめ個人としても多くの勉強会を開講しておられる中で、当研修プログラムで新規開講していただく「臨床思考を育む」セミナーは、今年度「The Tavistok Model」を取り上げ、対象関係論における訓練を構築してきたエスタ・ビックとマーサ・ハリスが、どのような思索をして臨床と訓練を切り拓いてきたのか、その道程を辿る構成です。
複数年かけて原著を読むセミナーも魅力的ですが、当セミナーではタビストックの二人の巨人から、ラスティンやメルツァーらが受けた影響を直に触れることになるため、研修を受けて下さる方には小さくない示唆をもたらすのではないかと思います。
また、直に触れることに触発されて立ち上がったこと(連想)を紡ぎ、記述する力を磨き、臨床の場面で機能するものにしていく。臨床場面は構造化された心理療法であってもシビアなケースからはたくさんの影響を受けます。また職場自体が未分化で混沌とした環境であればなおさら、専門職として生き抜くことさえ難しい現場になるかもしれません。そんな環境で「何かに気づく」ことを始めたり、関心を維持することにも役立つという側面からは、当セミナーはワーク・ディスカッションと近しい実践とも言えます。
※この件に関するお問い合わせは研修プログラム事務局(kenshu@sacp.jp)まで