サポチル NPO法人 子どもの心理療法支援会

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「子どもの精神分析的心理療法・臨床セミナー In 関東2026」のご案内

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枠を超えて活かす、見立ての力 ― 精神分析的アセスメントの臨床的応用可能性 ―

 

精神分析的アセスメントは、心理療法という構造化された関係性の中で培われてきた理論と実践に原点があります。ただ今日の臨床現場は必ずしもそのような明確な枠組みの中にあるとは限りません。スクールカウンセリング、病院のベッドサイドでの面接、児童養護施設や乳児院における生活場面での関わりといった多様な文脈において、関係性や設定は流動的です。そのような非構造的な状況においてこそ、「見立て」の力が問われます。

2026年度のサポチル関東臨床セミナーでは、精神分析的アセスメントの基礎的視座から出発し、非構造的な場面においても臨床家がクライエントの心的世界を理解し、関係性を築いていくための視点を学びます。全6回の構成で、「アセスメント総論」「虐待」「発達障害」の3つのテーマを取り上げ、各テーマに対して講義と事例検討を1回ずつ設けています。

各講義回では、講師の理論的枠組みや臨床知見をもとに、見立ての具体的なプロセスを丁寧に解説します。それに続く事例検討回では、受講者から寄せられたフィードバックを踏まえ、それに応答する形で講師が追加の視点を加えたうえで、ひとつのケースを多角的に掘り下げていきます。各回で小グループおよび全体でのディスカッションを行い、参加者が自身の臨床体験と重ねながら、より経験的に学べる機会を提供します。

これまで以上に受講者のニーズに即した、より双方向的なセミナーを目指します。講義回での議論を経て、受講者はもちろん講師にも新たな疑問や視点が生まれることでしょう。これらをその場だけのもので終わらせるのではなく、事例検討回までのインターバルを活かして整理・共有し、事例検討回でのきめ細やかな学びに活かします。
また各回のセミナー後には、よりざっくばらんな語らいの場としての「アフタートーク」の開催も予定しています。

本セミナーは、精神分析の専門的訓練を受けていない方にも理解しやすい内容を目指します。初学者から経験者まで、それぞれが自身の臨床に即した視点の獲得が期待できます。
精神分析的アセスメントの理論を、多様な臨床の場で“枠を超えて”応用したいと考えている方々のご参加を、心よりお待ちしております。

お申し込みはこちらから→https://x.gd/yKOcX

 

定員:60名(各テーマのみの受講者を合わせて100人程度)

対象者:臨床心理士、公認心理師、医師、それに準ずる専門家、大学院生・研修生

受講料:
年間受講:35,000円
「総論」「発達障害」「虐待」のうち、いずれか1テーマのみ受講:各15000円

申込締切:2025年3月31日

 

本セミナーはZoomを用いたオンラインセミナーです。実際の臨床事例を扱うセミナーのため、受講者の皆さまにはお顔を画面に表示した状態にてのご受講をお願いします。何卒ご了承ください。

※本セミナーは日本臨床心理士資格認定協会の「定例型研修会(4ポイント)」として承認されています。「年間受講」にお申し込みの上で7割以上出席の方に研修証明書を発行します。

 

【各回講師より】

 

2026年5月24日・6月28日 13:00~17:00 「アセスメント総論」
 松本拓真さん(岐阜大学教育学部)
(準備中です)

2026年9月27日・10月25日 13:00~1700 「発達障害のアセスメント」
 村田朱美さん(日本赤十字社医療センター)
発達障害は自閉症スペクトラム(ASD)、ADHD、LDなどが絡みあい複雑な様相を呈しています。子育ての難しさや集団適応の困難さの背景には、独特な発達特性を併せ持つ子どもたちが多くいます。本講座「発達障害のアセスメント」では、主にASDについての歴史的概観を踏まえて、精神分析的心理療法での関係性を具体的に示し、子どもが他者とかかわることの意味や、養育環境の中で生じる相互作用を通して、子どもの心的理解を試みます。乳幼児期からの成長過程の連続性の中にみられる発達特性や感覚・情緒の特異性、対人関係における独特な体験に焦点を当て、初期の段階でどのように出会っていくことが望ましいのかを一緒に考える機会としませんか。

2026年11月22日・12月13日 13:00~1700 「虐待のアセスメント」
 藤森旭人さん(国際医療福祉大学赤坂心理・医療福祉マネジメント学部心理学科講師)
虐待を受けた子どものアセスメントでは、表面的な行動や語りだけでなく、言葉にならない体験をどのように受け取り、慎重に見立てていくかが重要になります。本講義・事例検討では、精神分析的視点から、被虐待児のこころの理解において大切にすべき基本的態度や留意点を整理します。とりわけ、身体症状や身体感覚、関係のなかで生じる違和感に着目し、セラピスト自身の身体的逆転移を臨床的手がかりとして用いる可能性についても考えていきます。講義では臨床経験をもとにした事例素材を用い、事例検討ではスクールカウンセリングや医療・福祉現場など、構造化しにくい臨床実践を多面的に検討します。日常臨床のなかで虐待という複雑な現実に向き合い続けるための、アセスメントの感覚を参加者の皆さまとともに深めていきたいと考えています。

※講師の略歴はこちらからご覧になれます。

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