サポチルの取り組み
SERVICE子どもたちが心理療法を受けられる
環境づくりを支援します。
サポチルは発達障害を抱えた子どもたちや虐待を受けた子どもたちが、
適切な心理療法(心のケア)を受けられるようサポートする活動を通して、
最もケアを必要としている子どもたちやその養育者たちに対し、
安価で安定的に心理療法(心のケア)が提供できる社会環境づくりを目指しています。
サポチルの取り組みは
具体的には大きく二つあります。
サポチルの取り組みについて
セラピー支援事業
発達障害児や被虐待児など、心に深い傷を持つ子どもたちは、その心を適切に理解してくれる専門家を強く必要としています。しかし日本においては、専門家の心理療法(心のケア)を受けるためにはかなりの費用が発生し、そのため一番必要としているはずの子どもたちにその援助が行き渡っていません。
NPOは、援助を必要としている発達障害児と被虐待児が、週1回の心理療法を、継続して受けられるよう、それに必要な費用を援助しています。
- 発達障害児には、週1回50分の心理療法にかかる費用(5000円前後)のうちの3000円分をNPOが負担しています。
- 被虐待児については、週1回50分にかかる費用(5000円前後)の全額をNPOが負担しています。
発達障害児1人を1年間援助するためには約24万円、
被虐待児の場合には約40万円が
必要となります。
人材育成事業
日本には、子どもたちの心のケアを専門とする研修体系は未だありません。そこで、NPOでは、子どもの心理療法に歴史を持つ英国の公的機関(ナショナルヘルストラスト)のタビストッククリニックで行われているトレーニングプログラムを参考にしながら、子どもの心理的援助に関して体系的に、かつ、集中的に学べる人材育成プログラムを構築し、2005年10月よりスタートさせました。
2016年10月より関東エリアでもスタートしています。
- 通年6回の「臨床セミナー」
- より専門性を追求する少人数の「研修プログラム」
(現在、関東ではまだ一部のみとなっています) - テーマを明確にした1日研修「ワークショップ」「講演会」など
これら3種類の人材育成プログラムを提供し、高い専門性を備えたセラピスト(心のケアの専門家)の育成を進めています。
また、高い専門性を備えたセラピストの資格として、「子どもの精神分析的心理療法士」の資格認定も行なっています。規定の研修を修了し、資格認定委員会での審査をクリアした方に与えられる資格です。
この資格を取得するための手厚いサポートも受けられる訓練コースも2018年4月より関西エリアでスタートしました。
支援の流れ
児童福祉領域の対象となる
子どもたち(被虐待児)の場合
心理療法機関とNPOが契約を結びます。児童福祉領域の対象となる子ども(例:児童養護施設や母子寮などに入所している子ども)について心理的問題に関して相談したいことがあれば、心理療法機関に申し込みます。心理療法機関はアセスメントを行い、心理療法の支援対象であると判断された場合は、NPOに対して支援の申請をします。NPOの理事会で審議し、支援が必要であると認められると、心理療法機関で行われる心理療法や対象施設に対するコンサルテーションの費用をNPOが支援します。
支援対象児が心理療法を受ける日に、生活している児童養護施設や母子寮などから心理療法機関までの道のりを付き添い送迎することが必要であれば、NPOのボランティア会員が付き添い送迎します。
心理療法機関のセラピストは、子どものセラピーと、主な養育の責任者となっている福祉職員・保育士などへのコンサルテーションを行います。それにかかる費用は全額本NPOが支払います。送迎にかかる交通費も全額本NPOが負担いたします。
一人の被虐待児の心理療法を
1年間支援するためには、
およそ40万円が必要となります。
発達障害を持つ
子どもたちの場合
心理療法機関とNPOが契約を結びます。
(支援を希望されたお子さんは、本NPOの理事会の承認を経て、支援の対象となります。)
心理療法機関のセラピストは、子どものセラピーと、保護者へのコンサルテーションを行います。
それにかかる費用の一部を、本NPO法人が負担いたします。
一人の発達障害児の心理療法を
1年間支援するためには、
およそ24万円が必要となります。